
E08100 - SEMI E81 - CIMフレームワークドメインアーキテクチャに関する暫定仕様
本暫定仕様は,global Information & Control Committeeで技術的に承認されている。現版は2006年11月21日,global Audits and Reviews Subcommitteeにて発行が承認された。2007年2月にwww.semi.orgで,そして2007年3月にCD-ROMで入手可能となる。初版は1999年6月発行,前版は2000年6月に発行された。 本文書は半導体工場で使用される際のコンピュータ統合生産(CIM)システムのためのアプリケーションフレームワークについて記した一連の文書について,その構造および内容をまとめたものである。フレームワークとはある分野において情報を共有化しアプリケーション を統合化するための共通環境を提供するソフトウェアインフラストラクチャである。このフレームワークの目的は複雑な製造システムのために業界スタンダードとなるアーキテクチャを確立し,オープン化されたマルチサプライヤによるCIMシステム環境へと先導することである。本仕様に記されているフレームワークはCIMフレームワークと呼ばれる。 本文書の目的はCIMフレームワークのテーマである製造実行システム(Manufacturing Execution System (MES))ドメインを記述し,CIMフレームワークを規定している文書に共通したコンセプトのための参考文書になることである。これにはCIMフレームワークを構成する幾つものコンポーネントの構造,関係および相互作用が定義されている。このアーキテクチャではCIMフレームワークコンポーネントの分割,およびそのコンポーネント一つ一つの仕事が定義されている。ここには統一テーマとしてCIMフレームワークで一貫して用いられている製造ジョブ,マテリアル,およびファクトリリソースに関して共通して使われる抽象化も規定されている。 CIMフレームワークドメインアーキテクチャでは上記のコンポーネントを実装する為に必要なコンピューティングテクノロジへの依存は扱っていない。これは半導体製造コンセプトという観点から見たコンポーネントの機能性よりむしろソフトウェア製品としてのコンポーネントの実現の方に当てはまるものである。CIMフレームワークアーキテクチャの技術的な側面は別文書SEMI